高圧洗浄機に負担をかける「やらない方がいい」3つのこと | プロが教える高圧洗浄機 | 高圧洗浄機の専門店【ヒダカショップ】

高圧洗浄機に負担をかける「やらない方がいい」3つのこと

前回の記事では高圧洗浄機を使用するさいに故障の原因になりやすい「4つの原因」をお伝えしました。
今回は、ご使用上負担が大きいこと、高圧洗浄機の寿命を縮める・場合によっては致命的な故障が起こる可能性がある「やらない方が良い使い方」をご紹介します。
※今回も日本クランツレ様にご協力いただき、実際の事例をもとに記事を制作しています。
 

■ フィルターを付けずに水質の悪い水で自吸する

高圧洗浄機を使用する際に一番一般的な使い方は「水道」から直接給水する方法ですが、自吸機能のある高圧洗浄機では、近くに水道がない、溜め水を利用したいなどの理由から容器などに溜めた水を吸い上げて使う(「自吸/じきゅう」と言います)場面もあります。
その際に吸い上げる水の水質が悪いと水中の不純物も一緒に吸い込んでしまい、ノズル詰まりや本体故障を起こす原因となります。
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例えば井戸水。
井戸水は炊事や飲料水にも使えるような水質であっても「高圧洗浄機に使う」という観点で見ると、機械的には不純物が多い事もあります。
まして工業用水や池、川などの水は、たとえ見た目が澄んできれいな水だったとしても、高圧洗浄機用にはあまりお勧めできません
過去には「修理依頼のあった機械を分解したら、ポンプに藻がびっしり付いていた」という事例もあったそうです。

どうしても水質が悪い水を使わなければならない場合は、ろ紙などが入った高性能なフィルターを通して吸い上げることを強くお勧めします。
また、水道水であっても直結ではなくバケツなどに溜めて自吸する場合は、使用中に水に砂や土、ごみが入る可能性が高いため、フィルターを付けて自吸するようにしましょう。
 

■ トリガーガンの握る/離すの頻度が高い

ご使用時、あまり意識して使う方が少ないのですが、トリガーガンを頻繁に握る/離すを繰り返すことも実は機械の負担になります。
ガン自体もそうですが、本体もトリガーガンに連動して水を出す/止めるという機構を動かします。
もちろん、たちまち壊れてしまうようなことはありませんし、通常の使い方でしたらほぼ問題ないので過剰に心配する必要はありませんが、頻繁にこの機構を動かすことで消耗が早くなります。
無駄な出す/止めるは減らした方が、より長く、ランニングコストを抑えて高圧洗浄機をお使い頂けます。
 

■ ノズル先を地面に立てて置く

作業中、ノズルの付け替えなどの際に何気なく先端を下にしてノズルをどこかに立てかけたり、杖の様に支えにしてしまっていませんか?
稀にですが、それが原因でノズル先に砂や小石などの異物が詰まり、水が出なくなった…というケースがあります。
吐出口はとても小さな穴なので、わずかな砂粒でも噴射の妨げになることがあるのです。
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ノズルクリーナーピンや針金などを差し込んで簡単に除去できるケースもありますが、うまく取れなかったり、ターボノズルなど構造的にノズルクリーナーピンを使えないノズルもあります。
付属品はほとんどの場合保証対象外になるので、本格的に詰まってしまうとノズルをお買い換えいただくことになってしまいます。
業務用機器の場合は修理や先端のみの取り換えが可能な場合もありますが、いずれにせよ費用が発生してしまいますので、作業の合間はできるだけ砂や砂利などのない場所に置いて異物混入を防ぐようにしましょう。
立てかけたり不安定な場所に置くと、倒したり落としたりして内部部品にゆがみが生じるおそれもありますので、安定した場所に横置きで置くことをおすすめします。
ノズルを本体に収納できる機種の場合は本体に収納するのがベストです。
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前回・今回と2回に分けて高圧洗浄機の故障の原因・やってはいけないことをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
正しい使い方でより長く高圧洗浄機をお使いください!

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