高圧洗浄機の自吸(溜め水の吸い上げ)のポイント | プロが教える高圧洗浄機 | 高圧洗浄機の専門店【ヒダカショップ】

高圧洗浄機の自吸(溜め水の吸い上げ)のポイント

<2021/3/26 高低差について追記しました>

高圧洗浄機の水の供給は、通常、ホースで水道と高圧洗浄機本体を直接つなぎ噴射しますが、駐車場やマンションの共有スペースなど、使用場所によっては近くに水道がない場合もあります。

そんな場合に、貯水タンクやポリバケツ等にあらかじめ溜めておいた水を吸い上げて洗浄に使える便利な機能が「自吸機能」です。水道がない場合のほかにも、お風呂の残り湯や溜めておいた雨水などを利用することもできます。

今回の記事は、お客様からのご質問の多い「自吸機能」を使う場合のポイントをまとめました!!

 
【目次】

■ まずはここをチェック!
■ 意外と見落としがちな「高低差」
■ どのぐらいの水が必要?

 

■ まずはここをチェック!

自吸機能は多くの高圧洗浄機で標準搭載されている機能ですが、中には自吸機能がない機種もあります。まずはご購入前、もしくは使用前に自吸可能な機種かどうかを確認してください!!

自吸可能な機種の場合は、高圧洗浄機本体のほかにも自吸するため、「ストレーナー(溜め水を濾して吸い上げる先端部分)」・「自吸用ホース」・「フィルターボトル」が必要です。これらがないと機能があっても自吸できないので事前にご用意ください。

バケツ

ヒダカでは上記を「自吸セット」として販売していますが、メーカーによって「自吸キット」「サクションホース」等、呼び方はさまざまです。

フィルターボトルは溜め水に混ざった砂やごみが高圧洗浄機の中に入るのを防ぐものです。溜め水はきれいにみえても細かいゴミが含まれることが多く、そのまま高圧洗浄機に吸い上げてしまうと故障などのトラブルの原因となるため、フィルターボトルを通して不純物をシャットアウトする必要があります。

フィルターボトルは自吸用のセットとは別売りになっている場合もあるので、セット内容をチェックしてください。

また、ストレーナー部分の形状は細いものや円盤型などがあります。ストレーナーが細いものは軽いため吸い口が水面に浮き上がりやすく、空気を吸い上げないように注意が必要です。ある程度重みがあり溜め水にしっかり沈む円盤型ストレーナーのほうが扱いやすいです。

※ヒダカの「自吸セット」は円盤型ストレーナー・自吸用ホース3m・フィルターボトルがすべてセットになっているので、自吸に必要な道具はこのセットだけで揃います。ヒダカ以外のメーカーの高圧洗浄機でも使用可能です。

ヒダカ「自吸セット」はこちら

 

■ 意外と見落としがちな「高低差」

水道直結で使用する場合は水道蛇口をいっぱいまでひねっておけば水が勝手に高圧洗浄機に流れてきてくれますが、自吸の場合は高圧洗浄機のほうから水を吸い上げるので、水を吸い上げられる高さに限界があります。

吸い上げ口(ストレーナー)が高圧洗浄機より高い位置にある場合は問題ありませんが、高圧洗浄機より低い位置から吸い上げる場合には吸い上げ口と高圧洗浄機本体の給水口までの高さの差(高低差)に気を付けましょう。

通常は0m~1m以内であれば水を吸い上げることができますが、機種によって高低差は異なりますので、取り扱い説明書等でご確認ください。
また、高圧洗浄機本体の給水口よりも自吸用のホースのほうが高い位置になる場所がある場合、吸い上げ口からホースの頂点までの高さが吸い上げ可能な高さにおさまるようにしてください。

 

■ どのぐらいの水が必要?

必要な水の量は、常用吐出水量×使用時間でおおよその量が計算できます。

HK-1890で一般的な乗用車の洗車(すすぎ)をする場合を例にとると、
HK-1890の常用吐出水量は50Hzの場合5.5L/分、60Hzの場合5.8L/分、
洗浄目安時間はだいたい6~7分なので、
50Hzの場合33~38.5L、60Hzの場合34.8~40.6Lの水が必要ということになります。

洗車

ストレーナーが水面に出てしまうぐらい水かさが減ると空気を一緒に吸い込みやすいので、水量は少し余裕をもって用意しておくことをおすすめします。

 

まとめ

いかがでしたか?
大掃除で普段は掃除しない場所にも高圧洗浄機を使ってみようと思っている方は、使うときに慌てないように水源・電源環境をあらかじめチェックしておくと良いですね。

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